20210117

連日古着や革靴のことを調べていたがそろそろ疲れてきたのでやめにしたい。

vogue runwayで見ていて、黒の外羽根プレーントゥが一番汎用性があって悪目立ちもしなさそうだと思ったので、usedでいいものがなければ、例えばJalan Sriwijayaの98651かBerwickの5225か3011にするつもり。革靴に詳しそうな人のレビューなどを見ても結局JalanとBerwickは値段に比べて質が良いらしい。幅が合うかどうかが一番問題なところではある。

 

古着屋を多数回ったが、どこも想定していたよりかは値が張った。学生である自分の購買力を考えると、貴重なバイトの給料をつぎ込む価値はあまりないように思う。それよりも今は文化的なバックグラウンド、すなわち語学や詩歌、映画、加えて一般的なあるいは服飾の歴史の知識を付けておいた方が賢い、というかほしいものが買えるようになってからうまく服を組み合わせることができるように思う。皮相的に色合わせが~シルエットが~とかなにか言ったってしょうもない成金趣味にしかならないことは各種SNSを見たら明らかである。

語学といったのは英語やフランス語のことで、英語は将来の生活を楽にするという面が仏語に比べたら大きいが、現状でも服のことを日本語で調べると大半が「モテファッション」などのしょうもない記事だらけになる一方で、英語で調べると解説や生地縫製の良さのレビューなどの本質的な記事が増えてくるなど有用さは目に見えている。仏語で調べるとより有用だと思われる。たぶん今のところ日本語でそういう解説をする人間が少ないからしょうもない人間が目立つだけで、もう少し人口が増えてくれば内容のあるものが劣悪なものを淘汰してくれると思う。他のカテゴリだとすでに起こっている。

 

CiNii 論文 -  ファッションにおけるメゾン・メディア・着用者の関係--メゾン・マルタン・マルジェラを事例として

 

CiNii 論文 -  「空疎な天才」イヴ・サンローランの偉業--21世紀のパラダイムを予見する快楽と悲劇

 ファッションが情報に依存するようになると、現実味が急速に失われていく。その非現実化、フィクション化の最たるものがファッション・モデル、いわゆるマヌカンが1980年代以降著しく巨人化してゆくことである。ディオールやシャネルの時代、1950年代、1960年代(あるいは1970年代)においては、ファッション・モデルの身長は総じて160cm台であった。その時代に日本人で最初にパリコレのファッション・モデルになり、後にピエール・カルダンのパートナーとして活躍した故松本弘子の身長は165㎝であった。その後、1980年代のパリコレのマヌカンで先頃亡くなった山口小夜子が175㎝。その次の世代の川原亜矢子が176㎝。現在活躍中の富永愛が179㎝、田中久美子が180cmである。要するに、マヌカンは、男性が185~195㎝、女性が175~185cmというように巨人化し、しかも、八頭身以上で、脚も極端に長く、一般から懸け離れた、類型的な(美貌ではなく「美しい体型」の持ち主となったのである。

モデルの身長が80年代から高くなっていったのは知らなかった。フランス語ではモデルのことをmannequin=マヌカンというんですね、これも知らなかった。挙げられている松本弘子さんが日本で始めたらしいブランドle choix d'Hirokoのスカートがヤフオクで500円で売られていた。哀しい。

ラグジュアリーが日常の中の旅であることを最も美的に、従って最も詩的に表現したのが、Là, tout n'est qu'ordre et beauté, / Luxe, calrme et volupté(拙訳:「彼の地にあるのはただ秩序と美、/豪奢、静謐、そして快楽。」)というリフレインが三度繰り返されるボードレールの「旅への誘いL'Invitation au voyage」(詩集『悪の華』1857収載)であることは誰にも異論はあるまい 

この論考を投稿された稲垣さんは平凡社に『星の王子さま』を出されてますね。

 

ボードレール 「旅への誘い」 Baudelaire « L’invitation au voyage » その1 韻文詩 – LA BOHEME GALANTE ボエム・ギャラント

L'invitation au voyage de Louis Vuitton | Vogue Paris

 ラグジュアリーブランドってすごいんだな。モノグラムを敷き詰めて値段を釣り上げて暴利をむさぼってるだけだと思っていた。シャルルボードレールはフランス語の講義の例文に出されていたと思う。

Mon enfant, ma sœur,

Songe à la douceur

d’aller là-bas vivre ensemble ! 

最近思うけどフランスってすごいな。厚みを感じる。正確に言えばフランスに限らず人間がすごいんだが。いろいろがつながってきて楽しい。

 

あまり外に出ることもないので香水をcelesでごく少量買ってどれが好きか嫌いかを見定めている。今のところpowderyだったりaldehydicな香りは明確に嫌い、spicyなのはあまり強いと苦手だというのはわかってきた。具体的に言えばMarrakeshのトップ、Tacitの吹き付けた直後、Lazy Sunday Morningの吹き付けた直後など。困るのはさすがどれも高い香水だからかしばらくするといい匂いになってしまうこと。Tacitのラストノートはすばらしい。

 

バイトでforだらけのpythonコードを高速化するのに苦心している。LRUキャッシュを有効化したら200秒高速化した。けれど依然CPU使用率が100%に張り付いてしまう。Cythonを使いたいがCythonはおろかgcc、Numpyすら入っていない環境でつらい。

Pythonのfor文は遅い? - atsuoishimoto's diary

python で、 for 文を使ったら負け(笑)|mucun_wuxian|note

forを避けるのはむずかしいがどうしよう。